2009年の回顧と展望

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まったく、時の経つのは早いもので、2009年の年の瀬も押し迫ってきました。夏休みの宿題を9月に入ってから終えるという悪癖があった私のことですから、今年を総括する記事をこんな時刻に書き始めるのも無理からぬ事です。

しかし、新学期の開始日と時間割を突き合わせ、例えば中学校では

  • 理科Iは月・火・金に授業がある
  • 新学期は9月1日水曜日に始まる
  • 故に理科Iの宿題は9月2日木曜日中に片付ければよい

という嫌らしい打算で生きて来た私にとっては、むしろこのくらいが普通の生き様とも言えます。

ともあれ、今年2009年を一言で表現するのであれば、ただひたすら「感謝」の一年だった、ということになります。

Perlの催事へ参加

今年は

などの催事に参加させていただきました。

参加報告が尻切れだったり、そもそも書けていなかったりします(ごめんなさい!)が、とても多くのことを学び、そしてそれ以上に私の意識を大きく揺さぶられることとなりました。その甲斐もあって、いちPerlファンから、いちPerl戦士にクラスチェンジした感があります。

当たり前のようですがどんなソフトウェアも、それを作り上げた「中の人」がいます。そしてその人の顔が見えると、そのソフトウェアへの愛着が増します。そしてその中の人が語る場は、そのソフトウェアの顔を知らしめるものともなります。

掛け替えのない体験をさせてくださった、催事関係者の皆様に感謝です。

なお、Yokohama.pmでは体調不良もありました。やはり体が資本のこの業界、自分の体を大切にしないといけないなと反省しているところです。

CPANにコントリビュート

CPAN authorsの仲間入りを果たしました。今年は

の3本をリリースしたことになります。

YAPC::Asia 2009のLightning Talksで、charsbarさん(石垣さん)のTop Tens of 2008/2009の講演を拝聴して、CPAN authorsの多さや、YAPC::Asia 2008以降に初登場した人の数の多さに驚愕したことが切っ掛けだったのかも知れません。夕暮れの仄暗い会場で、我こそはCPAN authorだとして手を挙げた人の、それはもう多かったこと。今でも思い出せます。

そして、CPANに上げてみようとして始めて、CPANを含めたPerlの思想や文化への理解を(おぼろげながらにでも)深められたような気がします。ソフトウェアICとも称されるCPANモジュールは、モジュールのユーザーからすればそれこそ「水や空気」のように当たり前のようにそこにあるものとして便利に使って来ました。しかし、自分がCPAN authorsの末席を汚すようになって始めて、「何故、私はPerlを続けるのか」にあるような

ライブラリの存在は更に容易にライブラリを書かせる。サイクルがそれ自身に餌を与える。すなわち、我々は多くのライブラリを持っている、それが別のライブラリを簡単に書かせ、更に多くなって、別のライブラリを書くことが更に簡単になる

という基盤があってこそ、CPANモジュールユーザーやCPAN authorsが恩恵を享受出来るのだということを肌で理解出来たような気がします。

CPANという仕組みそれ自体や、多くの前提モジュールの作者の方々に感謝です。

本当はText::UTX::SimpleがCPANデビュー作となるはずでしたが、これはText::UTXとして2010年1月中にリリースする予定です。私にしては珍しく期限を切っているのは、AAMT Journalへの寄稿の締め切りがある所為です。相変わらず綱渡りの人生ですね......。

Blogの引っ越し

これまでは、サイドバーの「やや真面目なサイト」に掲げている「エスペラント語日本語翻訳Ermitejo」の開発日誌としてブログを書いていました。一方、(一応)このブログのドメイン名が語っているように、来年サービスイン予定のMMORPGであるFF14用のウェブアプリケーションの開発日誌として2009年6月末に開始したはずのこのEorzea Loungeですが、気付いたらその他の事についての記述が多くなっていました。

「その他」といっても主にはPerl勉強日誌的なものですが、上述のYAPC::Asia 2009の報告や、LLTVの報告などは多くの方にご覧いただいたようで、会場の熱気や催事の素晴らしさを少しでもお伝え出来たのならば嬉しいです。

WordPressよりもMovable Typeの方が性に合っていただとか、Permalinkをいちいち考えるのが面倒臭かった(このブログはエントリーIDがPermalinkになっています)だとか、諸々の理由がありますが、ともかく何となくこちらのブログを更新することになったようです。

各ウェブアプリケーションに紐付く話題とは別に、その他のこと全般を書くブログをこしらえた方が良いかとも思いましたが、取り敢えずもう後の祭りなのでしばらくこのままで運用していこうと思います。

分不相応にも多くの方にブックマークしていただけた記事もあったようで、記事の題材である催事関係者の方々や、読んでくださった方々に感謝です。

Mooseを使い始めました

Moose/Mouseを使い始めて、Moose信者になりました。事情があって公開は出来ないのですが、証券関係のWindows向けの2万行強のアプリケーションを会社勤めの傍ら1ヶ月程でMouseで書ききったことが、一つの転機となりました。

基本的に私は頭の回転が遅いので、何事も使ってみて始めて分かるという面倒臭い性格をしていますが、OOの利点が使ってみなければ分かりにくいことと同様で、まず使ってみて正解だったと思います。今ではもう、ごく限られた場合を除いては、Perl OOでMoose/Mouseを利用しないことは考えられません。

Perlのモジュール等を使い始めて、それについてググったりすると、自分が1年や2年ほど周回遅れをしていることがよく分かります。しかし、いわゆるアーリーアダプターなPerl Hackerの方々がブログで書かれた内容がちんぷんかんぷんだった時代と比べれば、時間を経たとしても「あぁ、これはこういうことを言っているのか」と分かるようになったというのは、とても嬉しい物があります。

Moose入門研修の素晴らしさにほだされてスライドの日本語訳を書き始めましたので、未訳部分の補完などを含め、定期的に保守していきたいです。

Moose/Mouseのメンテナーやコントリビューターの皆様や、研修関係者の皆様に感謝です。

gitの利用とGitHubの利用

上記のWindows向けアプリケーションまではSubversionを使っていたのですが、色々と思うところがあって、VCSをgitに移行しました。その一番の理由は、GitHubでなんだか楽しそうなことをしているなぁ、というものでした。ということで、GitHubのアカウントを取っていくつかのモジュールを公開し始めました。

gitやGitHubをまだ十全に活用出来てはいませんが、DBICx::ModelerというCPANモジュールへテストを含めて数行のパッチをお送りすることが出来たりと、その可能性に気付かされました。

GitHub運営者の方々や、GitHubで惜しげもなくご自分のソフトウェアの開発過程を公開してくださる方々に感謝です。

JPerl Advent Calendar 2009に寄稿

上記のMooseDBICx::Modelerに関連して、FF14向けウェブアプリケーションの開発に際して「ORMスキーマとドメインモデルを統合する方法・分離する方法]という記事を書きました。また、これに関連して、DBICx::Modeler::GeneratorというモジュールをCPANに上げました。

元々オレオレモジュールとして細々と書いていたものでしたが、Shibuya.pm Tech Talks #12でtokuhiromさん(松野さん)がJPerl Advent Calendar 2009hacker trackの執筆者が不足していると仰るのを伺って一念発起し、勢いでCPANizeしつつ、空気を読まずDBICx::Modeler::Generatorでスキーマクラス群とモデルクラス群を一発生成しようという記事を書かせていただきました。hacker trackも無事完走して、とてもほっとしています。

発起人のtokuhiromさん(松野さん)をはじめ、関係者の皆様に感謝です。

yappoさん(大沢さん)にお願いしてCodeReposのcommit権をいただいたので、GitHubだけでなくCodeReposでも何か公開していきたいと思います。

2010年の抱負

2010年は

  • CPANモジュールText::UTXの公開
  • FF14向けウェブアプリケーション「Amikeco」のサービスイン
  • エスペラント日本語翻訳システムの開発進展、およびGitHubかCodeReposでの公開
  • 聞く側としての参加だけでなく話す側としての催事への参画

などを目標にしたいと思います。来年もまた感謝のし通しの一年となりそうです。

それでは、良いお年を(Feliĉan jaron)!

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FF14 Online Wiki管理人です。 コメント欄で失礼します。

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当サイトでは自動集計の逆アクセスリンク方式を取っており、せっかく誘導頂いてもお応えできない恐れがありますので、お忙しいとは思いますがご検討のほどよろしくお願いします。

末筆ながら開発中のアバターやLS管理システムに期待しております。 それでは失礼します。

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このページは、Gardejoが2009年12月31日 21:52に書いたブログ記事です。

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